ピラティスとヨガのウェアには、それぞれの動きや目的に合わせた特徴があります。
一見似ているようで、実は使い心地や選び方に大きな違いがあるため、自分に合ったウェアを選ぶことが大切です。
この記事では、ピラティスとヨガのウェアの違いを丁寧に解説し、初心者が陥りがちな注意点や、失敗しない選び方のポイントもご紹介します。
ピラティスとヨガのウェアの5つの違い
ピラティスとヨガは、どちらも身体と心のバランスを整えるメソッドですが、運動の目的や動きの特徴が異なるため、最適なウェアにも明確な違いがあります。
ここでは、5つの観点からその違いを詳しく見ていきましょう。
違い①:動きの特性に合わせたフィット感の違い
ピラティスでは、体幹を安定させて細かい筋肉を鍛える動きが中心です。
そのため、身体にぴったりフィットするウェアが好まれます。
フィット感のある服装は、インストラクターが筋肉の動きや姿勢を正しく確認しやすく、自分自身も鏡でフォームをチェックしやすくなります。
一方、ヨガは大きくゆったりした動きや、リラックスを目的としたポーズが多く含まれます。
そのため、ややゆとりのあるウェアでも快適に行えるのが特徴です。
自分の呼吸や心地よさを重視した選び方がポイントになります。
違い②:汗のかき方による素材選びの違い
ピラティスは筋肉を使う動きが多いため、地味ながらもじんわりと汗をかく場面が多くなります。
そのため、速乾性や吸湿性に優れた素材が重宝されます。
とくにマシンピラティスなどでは背中やお尻がマシンと接するため、汗をかいてもベタつかず、快適に過ごせる素材が理想的です。
ヨガは種類によって汗のかき方が異なります。
リラックス系のヨガではそこまで汗をかかない一方、ホットヨガのように大量に汗をかくスタイルでは、通気性や吸水性が重要になります。
それぞれのヨガスタイルに応じて、適した素材を選ぶことが求められます。
違い③:ヨガはリラックス重視、ピラティスは筋トレ寄りの設計
運動の目的の違いは、ウェアの設計思想にも影響を与えています。
ヨガは心身のリラクゼーションを重視しており、ウェアも快適さや心地よさが中心に考えられています。
ヨガのウェアは、心と身体を解放してリラックスできることを重視して設計されています。
柔らかく肌ざわりの良い素材や、締めつけの少ないシルエットが好まれる傾向にあります。
色味や柄もナチュラル系や優しいトーンが多く、心地よさを大切にしたデザインが特徴です。
一方でピラティスのウェアは、動きやすさと筋肉の動きが見えやすいことを意識した設計です。
タイトな作りで体のラインがはっきり出るデザインが多く、フィット感やサポート力が求められます。
機能性を最優先にしたウェアが好まれるのが特徴です。
違い④:トップスやレギンスの丈感の好みの違い
ウェアの丈の選び方にも、エクササイズの特性が色濃く表れます。
どちらも動きやすさが重要ですが、求められるスタイルや機能性には差があります。
ピラティスでは、トップスは短め、レギンスはハイウエストなど、体幹部分が見えやすい丈感が好まれます。
体の動きを細かく確認する必要があるため、丈の長さも実用性を重視して選ばれています。
また、余計な布があるとマシンに引っかかることもあるため、コンパクトな丈感が理想とされています。
ヨガでは、トップスはやや長めでお腹が出にくいもの、レギンスも足首まであるロングタイプが主流です。
ポーズ中に服がずれたりめくれたりしないように、しっかり体を包み込む丈感が安心感につながります。
見た目のバランスも、ヨガ特有のしなやかな動きと相性が良いとされています。
違い⑤:カラーやデザインの傾向に違いがある
見た目の印象や気分の高まりも、ウェア選びには欠かせない要素です。
ピラティスとヨガでは、色やデザインの好みにも顕著な違いがあります。
ヨガウェアは、自然や心の安定を連想させる落ち着いたカラーや、ボタニカル柄、エスニックなデザインが多く見られます。
リラックスや内省を促すような雰囲気作りに配慮された色合いやデザインが多く、自分らしさを表現できるアイテムも人気です。
それに対してピラティスウェアは、シンプルでスタイリッシュなものが主流です。
無地やモノトーン系、洗練された印象のある配色が好まれ、都会的でクールな雰囲気を意識したデザインが多く見られます。
集中力や引き締まった印象を演出する工夫が凝らされています。
ピラティス向きのウェア選びで重視すべき5つのポイント
ピラティスは、体幹の安定やインナーマッスルの強化を目的とした繊細なエクササイズです。
そのため、ウェアには見た目以上に「動きやすさ」や「機能性」が求められます。
ここでは、ピラティス初心者から経験者まで、満足できるウェア選びのための重要な5つのポイントをご紹介します。
ポイント①:身体の動きを妨げないフィット感を選ぶこと
ピラティスでは、呼吸と連動したしなやかな動きが多いため、ウェアが体にしっかりフィットしていることが重要です。
たとえば、ゆるすぎる服は動きの邪魔になったり、正しいフォームが見えづらくなったりします。
一方で、締めつけが強すぎると呼吸がしづらくなるため、適度なフィット感を意識しましょう。
ストレッチ性のある素材で、動きに自然に寄り添ってくれるウェアが理想的です。
ポイント②:透けにくく伸縮性の高い素材を選ぶこと
ピラティスでは、足を高く上げる、背中を丸めるといったポーズも多く、意外と全身の動きが大きくなります。
そのため、透けにくく、しっかりとした厚みのある素材を選ぶと安心です。
特に明るいカラーのレギンスは要注意です。
また、伸縮性がある素材はどんなポーズでも動きを妨げず、快適に運動できます。
体のラインに自然にフィットし、かつ、動きやすさを両立する素材を選ぶことがポイントです。
ポイント③:コアの動きが見えやすいタイトなデザインを選ぶこと
ピラティスの中心は「コア=体幹」の動きにあります。
インストラクターに正しい動きを確認してもらったり、自分で鏡を見てフォームをチェックしたりするためには、体の動きが分かりやすいウェアが必要です。
特にトップスやレギンスは、体のラインがきれいに出るタイトなデザインが理想的です。
見た目もスッキリして気持ちが引き締まるので、自然と集中力も高まります。
ポイント④:マシンとの接触にも耐えられる生地を選ぶこと
マットピラティスだけでなく、マシンピラティスを行う方にとっては、マシンとの接触にも耐えられる強度のある素材を選ぶことが大切です。
摩擦に弱い生地はすぐに毛羽立ったり、傷んでしまうことがあります。
摩擦や圧力に強く、長時間の使用にも耐えられる丈夫な生地を選ぶことで、ウェアの持ちも良くなります。
とくにヒップや背中がマシンと直接触れる部分は、耐久性の高い素材を意識して選びましょう。
ポイント⑤:シンプルで機能性重視のデザインを選ぶこと
ピラティスでは動きに集中することが大切なので、デザインはなるべくシンプルなものを選ぶのがおすすめです。
過度な装飾やフリルは、マシンに引っかかったり、フォームチェックの妨げになったりすることがあります。
無駄のないデザインで、機能性を重視したウェアは、スタジオでも安心して使えます。
また、シンプルなデザインは他のウェアとの組み合わせもしやすく、着回し力も高いのが魅力です。
ヨガ向きのウェア選びで重視すべき5つのポイント
ヨガはポーズの美しさや呼吸、そして心の安定を大切にする運動です。
そのため、ウェアには機能性だけでなく、快適さや気分に合ったデザイン性も求められます。
ここでは、ヨガをもっと心地よく楽しむために、知っておきたいウェア選びの5つのポイントをお伝えします。
ポイント①:深いポーズでもずれにくいトップスを選ぶこと
ヨガでは、前屈や逆転など、頭を下げたり体を大きく動かすポーズが多くあります。
そのため、トップスがめくれたりズレたりしにくい設計がとても重要です。
例えば、裾にゴムが入っていたり、身体に程よくフィットする形状のトップスであれば、動きに集中できます。
インナーと一体化したカップ付きのブラトップなども便利で、安心感があります。
ポイント②:通気性と吸湿性に優れた素材を選ぶこと
ヨガはゆったりとした動きが多いですが、室温の高いスタジオやホットヨガなどではたくさん汗をかきます。
そのため、蒸れずに快適に過ごせる通気性や、汗を素早く吸収してくれる吸湿性に優れた素材が欠かせません。
天然素材のコットンや、速乾機能を持つ高機能素材など、自分のヨガスタイルに合わせて選びましょう。
肌触りの良さも選ぶポイントです。
ポイント③:心地よくリラックスできるデザインを選ぶこと
ヨガは精神的なリラックスも重視されるエクササイズです。
そのため、ウェアの色や形、着心地も「落ち着けるかどうか」が大切になります。
ゆったりとしたシルエットや優しい色合い、肌に優しい素材などは、気持ちを穏やかにしてくれます。
装飾が多すぎない、自然体でいられるデザインのウェアは、ヨガの雰囲気にぴったりです。
ポイント④:動きに集中できる軽やかな着心地を選ぶこと
ヨガの時間は、自分の身体と心にじっくり向き合う貴重な時間です。
だからこそ、ウェアはできる限りストレスの少ない軽やかな着心地であることが望ましいです。
縫い目が肌に当たらない工夫や、ストレッチ性のある素材、軽くて動きにフィットするデザインは、集中力を妨げません。
着ていることを忘れるくらいの心地よさが理想です。
ポイント⑤:季節や温度に応じて重ね着しやすいアイテムを選ぶこと
ヨガスタジオは場所によって温度差があることも多く、またレッスン前後の体温変化にも対応できるように、重ね着しやすいウェアを用意しておくと安心です。
例えば、カーディガンや長袖トップス、羽織ものなどを組み合わせることで、体温調整がしやすくなります。
寒い季節には保温性、暑い季節には通気性を意識して選びましょう。
重ね着しやすいデザインは、着替えや移動のストレスも減らしてくれます。
ピラティスとヨガのウェアを選ぶときの5つの注意点
ピラティスやヨガを快適に楽しむためには、正しいウェア選びが欠かせません。
見た目の好みだけでなく、実際の動きやすさ、汗のかき方、耐久性なども考慮しないと、トレーニング中にストレスを感じてしまうこともあります。
ここでは、初心者が特に気をつけたい5つの注意点を解説します。
注意点①:おしゃれ重視で機能性をおろそかにしないこと
デザインが素敵なウェアを選びたくなる気持ちは自然ですが、それだけで決めてしまうのは危険です。
ピラティスやヨガでは、動きやすさや通気性などの機能面がとても重要です。
例えば、肩がずれるトップスや、伸縮性のないレギンスを選んでしまうと、動きにくさを感じて集中できなくなります。
見た目と機能性のバランスが取れたウェアを選びましょう。
注意点②:サイズ選びを間違えると動きにくくなること
ウェアのサイズが合っていないと、どんなに良い素材やデザインでも快適に動けません。
小さすぎると締めつけ感があり呼吸がしづらくなり、大きすぎるとポーズ中にずれて気になる原因になります。
特にフィット感が求められるピラティスでは、身体にぴったり合うサイズを選ぶことが大切です。
購入前にはサイズ表をしっかり確認し、可能であれば試着することをおすすめします。
注意点③:素材によっては汗ジミが目立つことがあること
ヨガやピラティスでは、想像以上に汗をかくこともあります。
特にグレーやパステルカラーなどの淡い色は、素材によっては汗ジミが目立ちやすいことがあります。
吸湿性や速乾性の高い素材を選ぶことで、こうしたトラブルを防ぐことができます。
また、カラー選びにも少し工夫を加えると、より安心して動けます。
注意点④:安価すぎるウェアは耐久性に不安があること
手頃な価格のウェアは魅力的ですが、あまりにも安価なものは縫製が甘かったり、生地がすぐに伸びたりすることがあります。
特に繰り返し洗濯することで劣化しやすいため、結果的にコストパフォーマンスが悪くなる場合も。
価格と品質のバランスを見極めることが重要です。
レビューや素材表示をチェックして、長く使えるかどうかも選ぶ基準にすると安心です。
注意点⑤:ブランドや流行だけで選ばないようにすること
人気のあるブランドや話題のデザインは魅力的ですが、自分の体型や動き方に合っていない場合もあります。
また、流行に左右されて選ぶと、長く使い続けることが難しくなることも。
自分にとって「動きやすくて快適か」を最優先に考え、ブランド名や流行だけで判断しないように心がけましょう。
ウェアは、あなたのヨガやピラティスのパートナー。
自分のスタイルに合ったものを見つけてください。
ピラティスとヨガのウェアの違いについてまとめ
ピラティスとヨガは、それぞれに合った動きや目的があるため、適したウェアも異なります。
ピラティスには体のラインが分かりやすく、動きやすいフィット感と耐久性が求められ、ヨガではリラックス感や快適性、重ね着しやすさがポイントです。
また、見た目の印象も大切ですが、機能性を重視して選ぶことが長く快適に続けるコツです。
自分の目的やスタイルに合わせて、最適なウェアを選び、心地よく身体を動かす時間を楽しんでください!